一般社団法人ふるさと未来への挑戦
第8回定期社員総会 令和3年5月31日
令和2年度(2020年度)事業報告書
はじめに
当法人は皆様の温かな応援で地域づくりの中間支援組織として平成26年度に設立。
第7期目の事業を終えることが出来ました。今年度はコロナ禍の中での運営で、目標である「地域資源の利活用」、「戦略的思考」、「ソーシャルビジネスへの支援」を追求してきましたが、その中でも「ソーシャルビジネスへの支援」の取組みで田辺市から委託契約を受けていました「都市と農村交流事業」が、特にインバウンドを中心とする交流事業がストップとなり中間期で事業が打ち切りとなり大きく影響を受けました。
一方「地域資源の利活用」では、「第7回総会」で決議した「自然エネルギー(小水力発電)」の具体的な問題点を整理し、実現できるよう取り組んできた。
令和2年度の具体的活動は下記の通り行ってきました。
1. 田辺市の委託事業
「グリーンツーリズムモデルプラン事業」も5年目を迎えることになりましたが、コロナ禍で事業実施が難しくなり、田辺市に対し1年延長して令和3年度事業計画を実施したいと下記の通り計画に対して実施できなかったことを要望書で提出した。
@令和2年4月下旬から5月上旬、みかんの花咲く頃に、宿泊付き里山ウォークを計画したが、コロナ禍で中止することとなる。
Aインバウンドも日本最大級のインバウンド商談会に毎年参加し、今まで積み上げてきたものの成果として、少しずつ外国の旅行会社からの問い合わせも増えてきており、日本のグリーンツーリズム事業にも非常に興味を持ち、直接来られる方もおり、更にもう1年継続してこの事業に参画したいと計画していたが、コロナ禍で中止となる。令和3年度に参加して更に充実したものにしたい。
B令和2年度コロナ禍での環境との国立公園を活用した誘客事業補助金を(株)秋津野が採択され、これを上秋津地区以外の地域にも反映したくグリーンツーリズム里山ルートづくりを充実したものにしたい。
Cテレビ東京虎ノ門市場と(株)秋津野が契約している「みかんの樹オーナー制度」のオーナー様を対象に秋津野に訪れてもらう誘客事業も計画していたが、実施不可能となる。
以上でありますが、田辺市農業振興課と協議の結果、次年度に取り組むこととなった。
2.小水力発電エネルギーの取り組みについて
昨年の総会で意思統一した、@水利権(水利組合)、田辺市との合意形成。A河川水利権(堰堤下)及び、工事認可(県)。B再生可能エネルギー発電事業の認定(経済産業省)。C資金について、長期間で償還できるようにする。D電気設備についてはフランスから購入。以上の問題を解決する事を前提に取り組んできました。その結果、一定の見通しが出来てきましたので、令和2年11月10日の理事会で具体的な取組みを行うことを決定し、最終、令和3年1月25日の理事会の承認を得て下記の@〜Cの通り合意しました。
@項、水利権については、上秋津一ノ井用水組合、そして堰堤については田辺市に同意を得る。
A項、水利使用及び河川(堰堤)の工事認可は令和3年2月17日に許可を得た。
B項、再生可能エネルギーの認定は令和3年3月4日に認定された。
C項、資金については、農林中央金庫が令和2年11月30日に15年償還で融資。なお資金不足分については(株)秋津野、(株)きてら、そして個人での出資を得る。また、私たちの取組みを多くの方に知ってもらうためにクラウドファンディングで募集中である。
D項、フランスからの電気設備の購入についてはTURBIWATT社製水車と令和3年1月29日契約。
土木工事についてはスエズ運河の船の座礁問題もあり、2週間〜20日間程輸送が遅れ工事も遅れているため、発電は7月完成予定です。
3. 太陽光発電事業については、例年通り順調に推移しています。
4.社員の加入促進
令和2年度会員数(正会員27名、賛助会員10名)
令和2年度決算報告書
貸借対照表
損益計算書
販売費・一般管理費内訳書